関電工 BIPVの商用化に向けて実装検証
関電工は、アルミ建材メーカー大手のYKK APと協力し、ガラス型ペロブスカイト太陽電池を用いた建材一体型太陽光発電(BIPV)を系統連系した実装検証を、大阪市の谷町YFビルで開始した。
同実証は、両社が24年に交わした「BIPV開発における業務提携」に基づく取り組みで、YKK APが事務所を置く同ビル6、7階の既設内窓を取り外して、両社が開発したBIPV内窓を設置。今後約1年間かけて、設置・施工から系統連系・運用までの一連のフローのほか、ペロブスカイト太陽電池を用いた太陽光発電システムとして、パワーコンディショナを使用した通線方法の検証と系統連系対応、さらに現行の消防法との適合の確認、ビル外観への影響―などを多角的に検証する。
両社は、平地面積が少ない日本の国土特性を踏まえて、設置場所が限定される平置きの太陽光設備に替わる「ビルの窓や壁面を活用する建材一体型太陽光発電の26年度中の商用化」を目指しており、施工・メンテナンスが容易な、①内窓タイプ(既設ビル、新築ビルが対象)、②カーテンウォールのスパンドレル内蔵タイプ (新築ビル対象)の2商品の研究開発を推進。
これまでに、JR秋葉原駅(東京都千代田区)や、さっぽろ雪まつり(札幌市)に設けた実証実験ハウスや、テレコムセンタービル(東京都江東区)などで実証を行っており、今回もその一環となる。関電工は、施工技術と電設部材を含めたシステム開発を担当。商品開発は、アルミサッシ出荷数国内1位のYKK APが行う。
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