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東北電 水難学会の協力で有事対応訓練実施

 東北電力は、ダムや河川などでの人身災害に備えた水難訓練を、宮城県利府町で23日に開催した。現場作業者の労働災害防止と防災・安全教育の一環として、東北電グループの東北緑化環境保全が初めて企画した社員研修となる取り組みで、水難学会の理事を務める潜水士の安倍淳氏を講師に迎えて、町内のプールを会場に作業者がダムや河川に転落した際の対処方法などについて学んだ。

 訓練には、ユアテックや東発水力エンジニアリングなどから70人が参加し、補修工事のために乗っていた船が転覆した―との事故シナリオを想定。全員が救命胴着を装着した作業服のままでプールに入り、あおむけで浮かぶ「背浮き」の状態で移動する保身法など、水中に転落した際の具体的対処方法を体験学習した。

 参加者には「万一溺れた場合、狼狽してうまくいかないので日頃の練習の大切さを感じた」と好評だったことから、今後も定期的に同訓練を実施する考えだ。