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国交省 浮体式風力施工フォーラム参加者募集

 国交省は、浮体式洋上風力の海上施工などに関する諸課題について、官民が連携し、横断的な議論を促進するために設置した「浮体式洋上風力発電の海上施工等に関する官民フォーラム」の参加者募集を開始した。浮体式洋上風力の大量導入を進めるには、浮体の組み立て・設置などの多岐にわたる海上施工や、関連船舶に関係する課題について、様々な主体が連携した上で、計画的に制度設計、技術検討を行うことが必要―と判断。同フォーラムを立ち上げ、先月21日に第1回会合を開催したところ。さらに同省は、今後の議論を進めるにあたり、参加者を募集すると共に、第1回会合で提示した、海上施工における技術的な課題などについて、参加者意見の提出(今月17日まで)を求める。
 浮体式風力を海上などで施工する際の技術的課題として同省は、施工用機材や海上施工時において必要な船舶などの能力向上、施工・メンテナンスの効率化を挙げる。具体的には、〇海上への投入用施設の確保、〇基地港湾と海上作業基地などが一体として機能する施工システム、〇製造・設置からメンテナンスまでの、施工効率化のための分野横断的な建設システムの構築、〇施工海域の気象・海象予測システムの構築、〇施工機材の利用率の向上による、メンテナンスコストの低減―のほか、様々な対応が求められる。
 同省は、今月下旬に第2回フォーラムを開催し、浮体式の海上施工に向けた取り組みを論点に議論した上で、今夏にも同取り組み方針案を示す。同方針を踏まえて、各テーマに関する具体的な対応策について、検討を進める見通し。