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OCCTO 系統混雑の中長期見通し算出へ

 電力広域的運営推進機関(OCCTO)は、系統混雑に関する中長期見通しの算出に向けて、算出方法などを整理した。先月開催された系統WGにおいて経産省エネ庁は、再生可能エネルギーの導入拡大にあたり、同見通しの重要性を指摘すると共に、その算出方針や前提条件の方向性を提示。算出については、OCCTOでの検討を深めることを求めたのを受けて同機関は、今夏を目途とする算出結果報告に向けて、広域系統整備委員会での検討を加速する。
 このほど開催した同委において、系統WGの方針などに基づく算出方法・前提条件を提示した。最新の供給計画に基づき、算出対象年度末までに供給開始が想定される需要、運用開始が想定される電源の導入量を考慮して、全ての基幹系統・ローカル系統を対象に、5年度先の混雑系統、混雑電力量、出力制御電力量などをエリア・系統ごとに算出する。具体的には、系統ごとに29年度時点の年間8760時間の電力潮流を想定した上で、運用容量との比較から最大混雑量、年間混雑電力量などを算出する。基幹系統の電力潮流は、地域間連系線潮流の影響が大きいため、全国メリットオーダーシミュレーション結果に基づいて想定を行う。ローカル系統については、実績などをベースとして、需要・電源を個別に積み上げて想定する考えを示した。
 OCCTOは昨年9月、同委に対して28年度の重負荷期、軽負荷期などの代表3断面における、系統混雑の想定結果を報告。100か所以上の系統で、混雑が発生する可能性を示しており、系統混雑見通しの精緻化と共に、系統混雑に伴う課題・対応の検討を進める必要性を指摘した。21年1月に基幹系統で開始された「ノンファーム型接続」は、昨年4月からローカル系統へ適用を拡大しており、昨年12月末時点で系統接続契約を申し込んだ再エネ電源は約1450万㎾、接続を検討する電源は約9840万㎾に拡大。さらに今後、系統接続が増加した場合は、系統混雑が徐々に増加する見通し。今年度には、東京電力パワーグリッドエリア内のローカル系統2か所で、系統混雑が見込まれており、その他のエリアでも、電源・需要の動向、連系線の潮流状況で、系統混雑が発生する可能性が示されている。