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東電HD「福一視察・座談会」で広報に注力

 東京電力ホールディングス(HD)が、福島第一原子力の廃炉の現状や、ALPS処理水の安全性などの最新情報を周知・広報するために行っている「福島第一原子力視察・座談会」が好評だ。既報のように同取り組みは「県民の方々に廃炉作業の状況を直接見ていただくと共に、疑問や意見を直接聞かせてもらって着実な廃炉の履行につなげる」(同社)ための広報企画。18歳以上の県内居住者(一部地域除く)を公募によって迎え、厳冬期を除く毎月1回、20人を定員に受け入れを行っている。コースは、廃炉資料館を見学後、福一に移動して施設内を視察した上で再度、廃炉資料館に戻って東電HDの担当者と座談会を行う―という計4時間の行程。
 今年度は、4月22日の第1回から先月23日の最終回まで、9月を除く毎月1回、第3~第5土曜日に開催して、計160人を迎えた。毎回抽選となる人気となっており、参加者には「ていねいな説明のお陰で色々なことが分かって、福島の復興に自信を持った」(男性・須賀川市)と好評だ。
 東電HDは「開かれた広報」を目指して、昨年8月より開始したALPS処理水の海洋放出に合わせて、福一構内の5、6号機を臨む高台「グリーンデッキ」に、放水トンネルの掘削に使用したシールドマシンのカッター部を展示。これにより「海底トンネルの規模感を具体的にイメージしてもらう」ことで、海洋放出へのさらなる理解につなげる。さらに東日本大震災での被災を後世への教訓とするため、大震災によって倒壊し、現在も倒れたままとなっている浜通りの送電鉄塔なども「震災遺構として残していく」考えだ。なお、来年度の福一視察・座談会については現在、事務局を務める東双不動産管理が、スケジュールや詳細などについて調整している。