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北海道電 オリジナルアニメが大きな話題に

 北海道電力が、Z世代(10代~20代前半)や受験生を中心に「北海道に生きるすべての人を応援したい―との気持ちを込めて制作した」(同社)というオリジナルアニメ「365日の明日」が、大きな話題を呼んでいる。同アニメは、北海道電が経営理念に掲げる「地域への寄与」の具現を目指して「私たちは、明るい未来(あした)に向かって歩む北海道に、グループ一丸となって貢献していく」(同)との姿勢を次世代などに分かりやすく伝えるために、監督に山元隼一氏、作画監督に橋本治奈氏、美術監督に今村優美氏などの人気スタッフを迎えて制作した「電力会社が本気で作ったアニメーション作品」。ストーリーは、部活動のバスケットボールに夢中の高校3年生のヒロイン・鹿原明日架が、大学受験という人生の転換期を迎え、北海道の豊かな大地でこれまでに仲間と過ごしてきた青春を振り返ると共に、これから迎える「365日の先にある明日」に向かって踏み出す―というもので、ほくでんグループのテーマ楽曲である「365日の明日」(歌唱はnonocさん)のミュージックビデオ(MV)として制作された。
 昨年11月に、北海道電のオフィシャルページ(ユーチューブ)で公開された同アニメによるMVは、公開から2か月で22万人超が視聴する人気となっており、海外からのエールを含めて「このアニメをみてみたい」という声が多数寄せられている。さらに同アニメの完成度の高さに驚いた、人気アニメ雑誌(月刊)の「メガミマガジン」(学研刊)が2月号で「365日の明日」を特集。表紙にヒロインの鹿原明日架を起用すると共に、誌面でMVに登場するキャラクターやストーリーの紹介、制作に携わったスタッフへのインタビューなどを掲載しており、売り上げも好調という。北海道電は当初「北海道の将来を担い、当社として末永くお付き合いしたい年齢層ということでZ世代を対象にした」というが、反響は国籍や性別を超えたあらゆる世代に拡がっており、さらなる人気の拡大につながりそうだ。