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東北電 青森ねぶた祭で3年ぶりにねぶた運行

 東北電力の社員500人超で組織する「東北電力ねぶた愛好会」は、来月2~7日に開催される青森ねぶた祭で、3年ぶりとなる、ねぶたの運行を行う。青森市で毎年8月初旬に開催される同祭は、200万人以上の観光客が訪れる全国有数の夏祭りとして知られ、980年に国の重要無形民俗文化財に指定された。ねぶた、と呼ばれる明かりを灯した巨大な灯籠を山車に乗せ、その周りを「ハネト」と呼ばれる踊り手が、お囃子の音に合わせて練り歩くーという勇壮・華麗な祭事で、東北電ねぶた愛好会などの運行団体が、お抱えのねぶた師に依頼して制作し、祭期間中に出陣・運行させるねぶたは、同祭事のハイライトとなっている。
 東北電は、経営理念の「地域繁栄への奉仕」に基づき、948年から、ねぶたの運行を開始。途中、オイルショックの影響で973年から一時休止したが、翌年に再開して以降、現在のコーポレートスローガンである「より、そう、ちから。」を具現する取り組みとして、伝統文化の継承と地域振興を目的に毎年、参加協力を続けている。コロナ禍により2年連続での中止となった昨年度は「グループ創立70周年の節目を祝う出陣」(同社)を予定していたため、今年度の運行で再度周年をアピールする。そのため東北電は、恒例となっている運行コースの配電設備の点検を、東北電力ネットワークが20~22日に実施。「待ちに待った3年ぶりのねぶた祭」(原武仁・青森支社副支社長)の催行を安全面からも支える。なお、ねぶたの制作費を含む資金は、愛好会の会費を中心にグループ会社からの協賛金で賄っている。