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北海道NW 水道自動検針実証に全国が注目

 北海道電力ネットワーク(NW)が、昨年4~8月に北広島、岩見沢、旭川の3市とそれぞれ交わした「(水道事業に関する)自動検針実証試験の共同実施に関する覚書」に基づく実証実験に、道内の各自治体が注目している。同実証は、北海道NWが有する電力スマートメーターの通信ネットワークを活用し、3市の住民の水道使用量を自動検針で行う新規サービスの実用化を目指したもので、モニターとして実証に協力する一般住宅や公共施設(3市合計で約280件)の水道メーターの隔測表示器に通信端末を設置。これによってメーターの指針値や漏水などのアラーム情報を定期的に取得し、対象住居・施設の使用実態を把握すると共に、実証によって得られた各種データを「検針業務の効率化や漏水の確認に活かすことで、住民サービスの向上と合理化につなげる」(旭川市水道局)のが狙い。
 北海道NWは昨年12月より3市での実証を開始しており、いずれも今年5月末まで検証を行って「水道事業の省力化への貢献」(同社)につなげる考えだ。既報のように、水道事業の採算悪化は深刻で、厚労省の年次時系列調査では、人口減少による水道水の需要減少により、料金収入は01年度の2兆5463億円をピークに減少が続いており、70年における需要水量は「00年度に比べて4割も減る見通し」(同省生活衛生局水道課)となっている。さらに水道管の経年化も進んでおり、総務省によれば「法定耐用年数を超えた水道管延長の割合は全国で15%にのぼる」(同省自治財政局公営企業経営室)など、水道事業の効率化は道内に限らず「全国的な課題」(同)となっている。そのため、全国の自治体に先駆けて宮城県が昨年12月、日立製作所やメタウォーターなど10社が出資する「みずむすびマネジメントみやぎ」と、上下水道と工業用水の運営権を一括して売却する契約(20年間の期限付き、対価は10億円)を締結。これにより、民間企業による県水道事業の運営が今年4月からスタートする。電力では中部電力が「30年までに水道事業への本格参入を検討している」(林欣吾社長)という。