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経産省 グリーン基金CO2分離回収項目予算提示

 経産省は、グリーンイノベーションプロジェクトの一環として実施する「CO2の分離回収等技術開発」について、各研究開発項目の予算額を提示した。同プロジェクトは、50年カーボンニュートラル目標に向けて、昨年度第3次補正予算において、2兆円の「グリーンイノベーション基金」をNEDOに造成し、10年間にわたり研究開発・実証から社会実装までを継続して支援する取り組みとして創設。同基金を効率的・効果的に活用するため同省は、今年2月にグリーンイノベーションプロジェクト部会を設置し、各研究開発計画に関する議論を進めており、このほど同部会に対して、CO2の分離回収に向けた技術開発プロジェクトを構成する、3つの取り組みについて予算規模を示したもの。
 具体的には、同技術開発の事業総額382・3億円のうち、① 天然ガス火力発電排ガスからの大規模CO2分離回収技術開発・実証(10分の9委託→3分の2補助)=86・6億円、② 工場排ガスなどからの中小規模CO2分離回収技術開発・実証(同)=272・2億円、③CO2分離素材の標準評価技術基盤の確立(委託、企業の場合は10分の9委託)=23・5億円―をそれぞれ配分する考えを提示した。
 ①の技術開発は、数十万から百万㎾程度の大規模な天然ガス火力からの排ガス、②ではコージェネレーションシステム、ボイラ、加熱処理炉、ナフサ分解炉からの排ガスを対象としており、それぞれ30年に1tあたり2000円台以下のCO2分離回収コストの実現を目指して、技術開発からプラント・工場において実ガス実証を実施する。③のプロジェクトでは、低圧・低濃度排ガス(大気圧、CO2濃度10%以下)に対する、分離素材の開発を加速するため、実ガスを用いた「 CO2分離回収標準評価基盤」の確立を目指す。