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九州電 スマホアプリによる上げDRを推進

 九州電力による、再生可能エネルギーの出力制御低減に向けた「上げDR」の取り組みから、家庭における上げDRの認知度が低いことが明らかとなった。今年2月から同社は、SBパワーと共同で、家庭向けのスマートフォンアプリによるDRサービスを実証しており、その中で、春と秋に「使ってお得・エコチャレンジ」と称した上げDRを実施。既報の通り、ソフトバンク子会社のSBパワーが独自開発した、節電サービス「エコ電気アプリ」に、九州電向けの上げDRの仕組みを付加し、アプリ利用者に上げDRへの参加を呼び掛け、目標達成者にはオンライン決済サービスPayPayで利用できるポイントを付与した。
 具体的には、通常は他の時間帯に使用する家電機器の使用時間帯を、DR対象時間にシフトすることで、上げDRを行うことを参加者に求めており、今春の実証では、約6割の利用者が1回以上、同実証に参加。その結果、一般家電のシフトで、1日あたり世帯ごと平均0・30 kWh、エコキュート・EVでは同0・41 kWhの需要創出効果を確認した。特に、上げDR実施日の前夜に、エコキュートを手動で停止し、DR対象時間帯に焚き増しを行った需要家は、1日あたり3.7  kWhと、高い効果があったことが分かった。
 一方で、実証中に行ったアンケートでは、間違って節電を実施した例が散見されたほか、需要シフトのやり方がよく分からない―といった意見も多数あり、上げDRの認知度が低いことが判明。そのため九州電は、成功のためのコツや成功事例について具体的な情報発信を行うことで、認知度や知識の向上を図ると共に、参加者・DR量の拡大を目指す。一方で、メールやウェブといった従来メディアでは、反応のなかった無関心層にも直接アクセスができるなど、スマホアプリの利点を指摘。需要家ニーズを踏まえて今後も同実証に取り組み、楽しみながら継続して参加できるDRの取り組みになるよう、サービスを進化させる考え。