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国交省 スマートアイランドへ電力供給など実証

 国交省は、離島が抱える課題解決を目指した「スマートアイランド」の実現に向けて、国内の離島10地域で実証調査を開始する。ICTやドローンなどの新技術の導入により、エネルギー、物流、交通、医療といった離島における課題解決を図るため、離島を有する地方自治体と民間企業などが共同で取り組む、現地実装に必要な実証調査を支援。さらに、調査によって得られた成果や知見を全国に普及・展開させることで、スマートアイランドの推進につなげる。
 同調査に向けて同省は今年5月、スマートアイランドに関する企画提案の募集を行い、このほど様々な異なるタイプの離島10地域での提案を選定した。具体的には、八丈島(東京都八丈町)、日間賀島など(愛知県南知多町)、神島など(三重県鳥羽市)、中ノ島(島根県海士町)、大崎上島(広島県大崎上島町)、粟島(香川県三豊市)、中通島(長崎県新上五島町)、福江島など(長崎県五島市)、湯島(熊本県上天草市)、大島(大分県佐伯市)―10地域での官民共同の取り組みを後押しする。エネルギー関係では、バイオマスによる小規模分散型エネルギーの活用、小型波力発電の導入、エネルギーマネジメントシステムを使用した島内エネルギー需要の可視化や、AIによる平時・非常時の電力需要に対する供給量の調整―などについて検証する。