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東電PG 常盤橋変電所改修Ⅱ期工事は23年度着工

 東京電力パワーグリッド(PG)の常盤橋変電所の改修を含む、東京都千代田区大手町での大規模再開発事業「東京駅前常盤橋プロジェクト」の詳細が明らかになった。既報のように同プロジェクトは、JR東京駅・日本橋口前(敷地面積3.1㏊)に「全世界に発信する日本の新たなシンボルとなる新しい街を創設する」(三菱地所)ためのタウンプランニング事業。三菱地所が、東電PGや東京都下水道局などの協力を得て計画を進めており、新常盤橋変電所を設ける街区名を、このほど「TOKYO TORCH(トウキョウ トーチ)」に決定した。同街区は、新しく機能更新される常盤橋変電所が入る地下施設の変電所棟(C棟)を、完成時には日本一の高さ(390m)の高層ビルとなるトーチタワー(B棟、63階建て・延床面積54・4万㎡)と、常盤橋タワー(40階建て・同14・6万㎡)で挟む形となる。
 変電所棟は、地下4階、延床面積2万㎡で、上部に大規模広場を整備し、地下部分に新しい常盤橋変電所と店舗、駐車場などで構成する複合施設を新設する。工事はⅠ期とⅡ期に分けて施工し、このうち常盤橋タワー側で行うⅠ期工事は、既報のように18年1月に戸田建設に発注して着工、21年6月末に完成予定。一方、トーチタワー側で行うⅡ期工事は、23年度中に着工し、27年度中の完成を目指す。施工会社については現在検討中。なお、変電所棟の地上部分に整備する大規模広場は、広さ7000㎡を予定しており、街区の北側に拡大整備する区立常盤橋公園や、トーチタワー内に設ける屋上庭園などと合わせて、約2㏊もの広大な屋外空間を創出して「新型コロナウイルス後のニューノーマルに対応した施設として機能させる」(同)考えだ。