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九州電、電発 ひびきWF用に市が専用港湾整備

 九州電力(九電みらいエナジー30%、九電工10%)、電源開発(40%)を筆頭に、西部ガス(10%)、北拓(同)―が共同出資する、ひびきウインドエナジー(社長に穐山泰治・九電みらいエナジー社長)が、福岡県北九州市の響灘沖で計画する「響灘洋上ウインドファーム(WF)」(計22万㎾予定)の事業着手に向けて、福岡県北九州市の若松区響灘地区に、同WF建設のための専用港湾が整備されることになった。既報のように同事業は、電力2社を中心とする、ひびきウインドエナジーが、市が事業化を目指す響灘洋上風力の「設置・運営事業に関する占用予定者(優先交渉者)」となって、同海域(2700㏊)に4000㎾×55基程度、5000㎾×44基程度の風車を設ける―‌という、総事業費1750億円の大規模官民プロジェクト。

 事業の着実な履行を図るため、ひびきウインドエナジーは、市に対して「風力の部品・部材の保管と、事前の組み立てなどを行うことが可能な専用の基地港湾の整備」を要請。これに応えて市が、用地面積5・77万㎡の新たな港湾の整備を決めたもの。基地港湾は、ブレードなどを保管するヤード(4・16万㎡)、風車を構成するナセルの保管ヤード(1・13万㎡)、水切り作業ヤード(1080㎡)、車両通行路(934㎡)などで構成。各部品の重量に耐えられるように、地盤改良工事も行う。市は現在、公共事業事前評価の手続きを進めており、事業方針を決定の後「19年度中に実施設計を行って、同年度中に着工する」(市)予定。完成は、響灘洋上WFの事業開始時期に合せて、21年度半ばを目指す―‌という。事業費は約27億円を予定している。