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国交省 建設キャリアアップSYの限定運用を開始

 国交省は、建設技能者の就業履歴や保有資格を業界横断的に蓄積する「建設キャリアアップシステム」の来年度からの本格運用に先立ち、システムを利用できる環境を限った限定運用を開始する。建設技能者の適切な評価と共に、処遇の改善を目指して導入する同システムは、技能者をシステムに登録した上で、IDが付与されたICカードを交付し、同カードに「いつ、どの現場に、どの立場で」働いたのか、日々の就業実績として電子的に記録・蓄積する仕組み。同時に、どのような資格を取得し、あるいは講習を受けたか―といった技能、研鑽の記録も蓄積することで人材育成に努め、優秀な技能者を抱える事業者の施工能力の明確化を図るもの。限定運用は今年3月まで、建築や土木の新築・改修工事、戸建て住宅のリフォーム工事など24の現場で順次実施する。同省は、同運用の開始にあたって今月15日、限定運用第1号の現場となる東京都港区・千代田区の2現場において、報道機関を対象に見学会を開催する。
 一方で同省は、建設業界と連携して、キャリアアップシステムを活用した「建設技能者の能力評価制度」の検討を進めており、今年度第2次補正予算に「国土強靱化、復旧・復興を支える建設業の担い手確保」として計2.9億円を計上。同予算を充当して、技能者の能力レベルを自動的に判定する「レベル判定システム(仮称)」の構築に乗り出すと共に、現場を支える職長クラス技能者に対して、マネジメントスキルの向上を目的とした講習を実施する。このうちレベル判定システムは、キャリアアップシステムを通じて蓄積した情報を、技能者の経験(就業日数)や知識・技能(保有資格)、マネジメント能力(職長や班長としての経験)によって判定。技能者のレベル分けを簡易かつ自動的に行うツールとなるもので、同省は、キャリアアップシステムの本格運用と併せて、来春の運用開始に向けて開発を加速する。