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NEDO 水素と天然ガスの混焼を既設火力で検討

 NEDOは、水素発電の導入可能性調査として、水素発電の導入初期において想定される、水素と天然ガスの混焼発電に関する検討に乗り出す。具体的な発電・燃料サイトを視野に、○水素混焼評価、○水素供給システムの検討、○水素混焼システムの基本設計、○事業性評価―などを既設火力で実施。今後2年間をかけて、水素と天然ガス混焼の実現可能性や、実現に向けた技術面、規制面での課題を明らかにする。水素発電については、14年4月に策定された「第4次エネルギー基本計画」において、水素発電を含む水素の利用に向けた取り組みの推進を提示。同計画に基づく「水素・燃料電池戦略ロードマップ」は、20年頃に小規模な自家発電用水素発電、30年頃には発電事業用水素発電と、海外からの未利用エネルギー由来による水素供給チェーンの本格導入をそれぞれ開始することを目標に掲げた。さらに、17年12月に策定された「水素基本戦略」では、「水素を安定的かつ大量に消費する水素発電は、国際的なサプライチェーンの構築とセットで進めるべき最重要のアプリケーション」と位置付けており、クリーンな発電方式として、国内の電源構成に新たな選択肢を提供できる可能性を有すると共に、中長期的には、再生可能エネルギーの導入拡大に必要となる調整電源・バックアップ電源としての役割を果たす有力な手段としての活用が期待されている。