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JAEA 燃料取出しへ作業員の教育訓練を強化

 JAEAは、もんじゅにおける燃料取り出し作業が来年度にも本格化するのを見据え、作業員の教育・訓練を強化・推進する。廃止措置の第1段階となる燃料取り出し作業を計画的に実施するため、現在取り組んでいる燃料取り出し作業体制の整備に加えて、回転プラグ分解点検(エラストマシール交換)を安全・確実に行うことも考慮した教育・訓練を取り入れる方針を示した。同点検は、原子炉上部で大型の機器を分解するため、約9か月を要する大規模な作業となるもので、997年に行って以来、約20年ぶりに実施。同作業に起因するトラブルが発生した場合は、燃料取り出し工程に影響を及ぼすことからJAEAは、今後の確実な実施に向けて、点検作業に従事する作業員全員を対象とした教育を行う。具体的には、点検着手前において、機器概要教育や作業要領書の読み合わせなどを通じて、作業員の機器構造に関する知識習得、作業手順の理解を図る。また、重要作業などについては、事前の訓練による作業員の作業習熟を目指した取り組みを予定。今年9月に、実機と同一仕様のエラストマシールを用いて、取り付けリハーサルを行うほか、同10月には油圧ユニット、昇降シリンダなど油圧系機器の組み立て技術の習得に向けた訓練を実施する。