JWPA メンテナンス技能認証27年度開始へ
日本風力発電協会(JWPA)は、風力設備の保安確保に向け「メンテナンス技能認証制度」の27年度の立ち上げを目指して検討を進める。
定期自主検査の点検・保守業務に必要な力量について、業界共通の基準を設けて認証する仕組みを構築する。制度導入により、各社独自の育成による技能水準のばらつきを解消すると共に、地域企業などの新規参入を促し、風力の保安力・保全力の向上につなげる。
同協会は、陸上・洋上風力の導入拡大を支える人材の確保・育成を重要課題と位置付け、人材育成推進部会を中心に、必要な能力の明確化から教育・安全訓練、技能認証までを一体的に整備する。新たな認証制度では、現場業務をレベル0~3の4段階に整理。
レベル0は基礎知識や免許、技能講習などを受験要件とし、レベル1はチームの一員として行う基礎作業、レベル2は点検・リスク管理、レベル3は補修・交換やチームを率いる能力を対象とする。共通の力量基準によって、技能者が担える業務を明確化する。
運営体制は、同協会がスキームオーナーとなり、基準・規程の策定や見直し、力量基準の設定、認証機関の認定・監査を担う案を示している。認証機関は制度規程や力量基準に沿って認証を運営し、指定訓練機関が教育・訓練を実施する役割分担を想定する。技能水準の可視化を通じ、発電事業者の自主保安を人材面から支えると共に、メンテナンス技能者のキャリア形成や新たな担い手の確保を図る。
このほか人材育成について協会は、洋上風力の建設・運転・保守に必要な職種や技能を整理した「洋上風力スキルガイド」、初級技能者向けガイドライン、現場教育ガイドブックなどを整備。教育・訓練を受講できる国内機関の情報も公開している。また、事故や不具合の防止に向け、現場で想定される危険源・リスクと対策事例をまとめた教育資料を作成し、安全文化の醸成と保安力の向上を推進する。


