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電力各社 省エネ大賞で多数が一次審査通過

 省エネルギーセンターが実施する今年度省エネ大賞で、一次審査(書類審査)の通過案件が決まり、多数の電力グループ会社が二次審査に進むことが分かった。省エネ事例では東京電力エナジーパートナー(EP)と中部電力ミライズ、製品・ビジネスモデル部門では中部電力と九州電力が選出された。各社は9月に開催される地区発表大会(二次審査)でプレゼンテーションを行い、最終審査に臨む。

 東電EPは、東京都市サービス、虎ノ門エネルギーネットワークなどと取り組んだ「AI技術による2プラント連携自動運転と街区省エネの実現」が一次審査を通過。AIを活用して地域冷暖房プラントを連携制御し、街区全体でエネルギー利用を最適化する好事例として選出された。

 中部電ミライズは、ナブテスコ岐阜工場と共同で実施した「温湿度の見える化を利用した工場内環境改善に伴うCO2削減」が選ばれた。工場内の温湿度を可視化し、空調運用の最適化や作業環境の改善を通じて、省エネとCO2排出削減の両立につなげた先進的な取り組みが高く評価された。

 中部電と中部電ミライズは、アンデックスと共同開発した高効率精密空調機「WETCOMⅡ」が選ばれた。ヒートポンプを活用した蒸気レスの外気調和機で、高精度な温湿度管理を維持しながら消費エネルギーを削減し、製造現場の省エネ化を支援。塗装工程やクリーンルームなどでの活用を見込む。九州電は、MDIと共同開発した、小型水熱源ヒートポンプ「BBⅢi」が選出された。冷却水や温排水、地下水などの未利用熱を活用できる小型・高効率設計が特長で、従来は導入が難しかった小規模設備にも対応し、工場などの熱利用の電化や脱炭素化に貢献する。