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東電PG 荒川区のAI防犯実証実験に協力

 東京電力パワーグリッド(PG)は、東京都荒川区と協力して、電柱を用いた防犯ネットワークカメラの実証実験を同区内で開始した。

 荒川区は、16年に策定した「区街頭防犯カメラ設置方針」に基づいて「区民の生命と財産、安心安全を守る」(危機管理部生活安全課)ため、幹線道路や駅前、通学路、夜間に人通りが少ないエリアの電柱などに、街頭防犯カメラを設置する取り組みを進めている。

 この一環として、23区で7番目に高い高齢化率(特別区協議会の25年度調査より)から近年、認知症に罹患した高齢者の捜索依頼が増えていることを踏まえて、児童も含めた行方不明者の早期発見を目的に、東電PGの管理電柱にアームで固定した既設の防犯カメラ計17台を、顔識別機能を持つAI搭載カメラに更新。実証フィールドに指定したJR日暮里、西日暮里両駅の周辺で、AI搭載カメラの実用性と商用化に向けたスキームの在り方などを現在検証している。
 AI搭載カメラは遠隔操作が可能で、ズームや360度の回転機能が付帯されているため「半径300mの範囲であれば鮮明に画像を撮影できる」(同)という。映像は区役所に置いている専用端末でリアルタイムに確認でき、AI機能により捜査の対象者が自動で抽出されるため、対応の迅速化と職員の負担軽減にもつながる―という。

 なお、プライバシー保護の観点から、映像データは7日間で自動的に消去される仕組みになっており、同カメラを取り付けた電柱には、来年3月末までの実証期間中、「防犯カメラ作動中」の看板を掲示して、個人情報の保護にも配慮する。

 公道の電柱を用いたAI搭載カメラによる防犯プロジェクトの官民共同実施は、全国の自治体では初のケースとなる。