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沖縄電 エレクトロH技術が地域の電化に貢献

 日本エレクトロヒートセンターの理事を務める、沖縄電力販売本部の安慶田晃大・法人営業部長は、同センターがこのほど発行した機関誌「エレクトロヒートNo.267」の巻頭において、沖縄地域におけるエレクトロヒート技術の有効性と、持続可能で活力ある社会の実現に向けた役割りについて見解を示した。

 政府が掲げる「GX2040ビジョン」、第7次エネルギー基本計画など、国の動きに呼応する形で、沖縄では50年を見据えた地域成長戦略「ゲートウェイ2050プロジェクト(GW2050)」が進められている。那覇空港や那覇港湾施設、牧港補給地区、普天間飛行場周辺エリアを「価値創造重要拠点」と位置付けて、観光、産業、人材育成、都市整備を統合的に発展させる構想。

 その柱の一つに「クリーンエネルギー社会の実現」を掲げて、再生可能エネルギーや水素、アンモニアの活用、交通インフラの低炭素化、環境産業の育成などを通じ、50年カーボンニュートラル(CN)の達成を目指している。
 安慶田氏は、そうした沖縄地域の成長戦略を紹介する一方で、沖縄は地理的制約から大規模水力や地熱の導入が難しく、石炭、石油、LNGなど化石燃料への依存度が高い―といった特有のエネルギー課題にも言及した。独立系統のため、再エネ導入に伴う出力変動が、需給バランスや周波数維持に与える影響は大きく、高度な需給運用が求められる中で、沖縄電は、CNの実現へ様々な施策を進めていることを紹介した。

 再エネの導入拡大、需給制御の高度化、クリーン燃料の利用拡大などと共に、省エネルギー支援や電化促進、エネルギーマネジメントの最適化を通じて、地域企業の脱炭素経営を後押ししている点も強調した。
 さらに、沖縄が厳しいエネルギー制約を抱える中で、GW2050の進展と共に、次世代エネルギー技術の実証フィールドとして大きな可能性を秘めている―と指摘。なかでもエレクトロヒート技術については、沖縄の電化、省エネ、生産性の向上に貢献し、地域経済と社会の持続的発展において、重要な役割を果たす―との認識を示している。