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エネ庁 長期脱炭素入札でLNG火力継続募集

 経産省エネ庁は、長期脱炭素電源オークションにおけるLNG専焼火力の募集について、今後当面の間は継続することを提案した。

 今年1月19~26日に応札を行った、第3回の同オークションを踏まえ、26年度に予定する第4回入札に向けた制度の見直しを進めており、このほど開催した次世代電力・ガス事業基盤構築小委制度検討作業部会において、LNG専焼火力、蓄電池などを論点に議論した。
 同オークションにおけるLNG専焼枠について、23年度の初回オークションでは、23~25年度の3年間で600万㎾を募集。その後、同オークションでの落札結果や、電力需要が増加傾向となる見通しが示されたことなどを踏まえて同庁は、24年度の第2回、25年度の第3回の募集量を、計約400万㎾とした。他方で、昨年7月に電力広域的運営推進機関が公表した、将来の電力需給シナリオに関する検討会の報告書は、40年の需要が、1兆1000億kWhへ拡大するシナリオとして、厳気象などを考慮した一定の予備率確保を前提に、火力3900万㎾を全てリプレースしても、1300万㎾の供給力不足―となる結果を提示した。
 そうした需給バランスや、脱炭素技術の進展における不確実性を勘案し、LNG専焼火力の新設・リプレースは当面不可欠―と同庁は指摘。火力は供給力、調整力、同期化力などの重要な役割りを担う一方で、稼働率の低下や脱炭素化に向けた社会的要請の高まりなど、事業リスクが増大しており、安定供給に必要な量を確保するには、投資を政策的に後押しする必要がある―との考えを改めて示した。
 同オークションにおける、第4回以降のLNG専焼火力の募集量や、募集を継続する期間については、第3回の結果を踏まえて、今後議論する。なお、50年カーボンニュートラルの実現を前提に、同火力の応札事業者には、今後も脱炭素化ロードマップの作成を求め、その内容を公表する。