東北電 「CO2鉱物化」の産学研究を国際誌が紹介
東北電力が、東北大学大学院、八戸工業高等専門学校との産学共同で研究を進めてきた、コンクリート製品製造プロセスにおける再生可能・環境調和型のキレート剤(金属錯体の形成に用いる配位子)を用いた「CO2鉱物化プロセスの適用可能性に関する実証研究」が、国際的な科学・学術誌「ネイチャー(Nature)」のオンライン誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」の1月14日付で紹介された。
東北電などが進める同研究は、製造工程において大量の固体廃棄物とCO2を発生させるコンクリート製品の環境課題の解決につながる画期的な取り組みだ。CO2の鉱物化は、廃棄物中の金属成分を炭酸塩として固定化させるもので「前記環境課題を同時に解決できる有望な手法」(東北大大学院)として注目されているが、薬剤の大量使用や廃水の発生といった別の問題が発生するため「環境面、さらには経済面の両理由から実用化が進まない状況になっていた」(同)という。
そこで東北電などは、コンクリート製品製造の際に、再生が可能な環境調和型キレート剤を用いたCO2鉱物化プロセス(特許7345791)の独自スキームを考案。3者共同で同スキームの適用可能性を検証した結果、同技術の採用によりコンクリート製品の製造時に発生するスラッジケーキ(汚泥を脱水処理して固形化したもの)の削減と、CO2固定の同時達成が確認できたもの。
サイエンティフィック・リポーツは、同産学研究の経緯と成果を時系列で伝えると共に「同技術は、コンクリート製品産業における実用的かつ持続可能な環境技術として社会実装が強く期待される」として、スキームの普及拡大にエールを送っている。
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