エネ庁 洋上風力人材育成補助金公募13日まで
経産省エネ庁は洋上風力発電人材育成事業費補助金の公募を今月13日まで実施する。既報の通り、洋上風力の人材育成につながるカリキュラムやトレーニングを、30年までに延べ5000人が受講することを目指して、今年度も6.5億円を充当し、同支援事業を推進する。洋上風力の導入拡大を見据えて、人材育成を加速するもので、対象費用の3分の2を交付する補助金の公募を行っているところ。国内では未だ、大規模な洋上風力プロジェクトが少ないため、経験が豊富な欧州などと比べて、洋上風力に関するノウハウなどの体系化が不十分であると共に、洋上風力に特化した専門的、実践的な教育機関の不足が指摘されている。
そのため同庁は、民間事業者や教育機関、公的研究機関などが実施する、洋上風力に関する人材育成のためのカリキュラムの策定をはじめ、カリキュラムの実施に必要な実験設備、風車のメンテナンスや洋上作業訓練を行うためのトレーニング施設―などの整備を目的とした事業を後押しする。産業界のニーズに即した、国内人材の育成を通じて、地域の雇用増、長期・安定的な洋上風力の促進につなげる。
同支援の対象は、〇事業開発(ビジネス・ファイナンス・法務)、〇エンジニア(設計・基盤技術・データ分析)、〇専門作業員(建設・メンテナンス)―の分野で必要となる、カリキュラムや訓練施設に関する事業。このうち事業開発分野の人材育成事業として、昨年度は前年23年度に続いて、長崎大学を代表に、東北電力、東京電力リニューアブルパワー、中部電力、JERA、九電みらいエナジーなどの民間事業者と、6つの大学で形成する「産学連携洋上風力人材育成コンソーシアム(IACOW)」による「洋上風力発電大学教育カリキュラム等整備事業」が採択された。
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