北陸通信NW DX推進でニーズに迅速対応
北陸通信ネットワーク(NW)は、経営理念として掲げる「HTNetWay」の実現に向けて、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する。生産性の向上、新たな価値創造、環境整備―を柱に、DX推進の方針・取り組みを示した「HTNetDX戦略」を昨年11月に公表。このほど同取り組みが認められ、経産省が設けるDX認定制度の認定事業者資格を初めて取得した。
同制度は、企業のDXに関する自主的取り組みを促すため、同省が経営者に求められる対応を取りまとめた「デジタルガバナンス・コード」の基本的事項に対応する企業を、国が認定する制度。既報の通り情報処理推進機構が事務局として認定審査事務などを行っており、これまでに電力各社が認定を受けている。北陸電力グループでは、北陸電をはじめ北陸送配電、北電情報システムサービスが認定を取得している。
北陸通信NWは、DX推進の具体的戦略として、〇ITツール活用による業務の効率化、〇現場業務の高度化、〇付加価値サービスの提供、〇システム基盤の見直し、〇DX人財育成―の5つの取り組みを挙げる。生成AIの社内環境を全社的に導入し、段階を踏んで業務へ活用。設備稼働状況の自動監視や、データ分析による故障予知などにつなげる。顧客の都合に合ったタイムリーな手続きとして、見積り・納期の確認などの手続きを、EC(電子取引)サイトで実施。購買履歴などのデジタルデータを分析し、顧客ニーズに合った提案活動を進める。DX戦略のトップメッセージにおいて徳光吉成・社長は、顧客ニーズへの迅速な対応が求められる中で、顧客との持続的な成長、社会発展への貢献を目指し、DXを推進する考えを示している。
