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四国電 高松市で地域再生の新たな取り組み

 四国電力は、地域再生に向けた新たな取り組みとして、公営競輪場のリニューアルを契機とした再開発プロジェクトに参加・協力する。四電技術コンサルタントを担務会社に、開設から70年近くが経過した高松市所有の高松競輪場の改修に合わせて「自転車文化を創造するハイブリッド競輪場」のコンセプトで、新スタンド棟(4階建て・延床面積3829㎡)と選手管理棟(2階建て・同3332㎡)をDBO(設計・建設・運営)方式で整備すると共に、敷地内に、スポーツとしてのサイクリングや自転車競技を楽しむ「スポーツゾーン」や、高松の魅力を発信する「マーケットゾーン」、地域の振興を図る「パークゾーン」などを設けて、市の新たな人気スポットとして再生する。さらにエリア内にホテルも誘致して、近年人気のサイクルツーリズム(自転車で観光地を周遊する、サイクリングと観光、レジャーを組み合わせた新しい旅のスタイル)のハブ(中心地)として機能させるという、独創的な取り組みだ。
 プロジェクトの実施事業者は、四電技術コンサルタントが、大成建設、チャリ・ロトグループなど4社とでつくるグループで、四電技術コンサルタントの基本設計に基づき、24年度に着工し、27年12月のプレオープン、28年度上期のグランドオープンを目指す。スポーツゾーンには、プロ・アマを問わず広く受け入れて、BMX(バイシクル・モトクロス)など都市型スポーツの専用フィールドとして開放する。また、マーケットゾーンやパークゾーンには、地域と連携したマルシェを開設し、市特産品の周知拡大にも寄与する。四国電は近年「四国の賑わい創出」を目指して、JR四国や日本郵便四国支社との事業連携による様々な企画や、2社を含む8社とでつくる合同会社・四国まちづくり&おもてなしプランニングによる高松市サンポート、香川県直島へのホテル整備などの新規プロジェクトを展開しており、新たな高松競輪場の再生事業も成果が期待される。