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日本原電 上関町に協力し貯蔵施設の視察会

 関西電力と中国電力が計画する、使用済み核燃料の中間貯蔵施設建設に向けた調査を受け入れた山口県上関町は、同貯蔵施設に対する町民の理解促進を目的に、日本原子力発電の協力を得て、同社の東海第二原子力(110万㎾)で「貯蔵施設の視察研修会」を行う。研修会は「現地に行って直接見ていただくことが一番の理解につながる」(西哲夫町長)との判断に基づくもので、視察を希望する町民に、日本原電が01年に東海第二原子力の建屋の外側に設けた乾式キャスク貯蔵施設を見学してもらうと共に、同社の担当者を講師に迎えて、中間貯蔵の事業スキームや施設の安全対策などに関するレクチャーを受講することで、建設計画に対する理解の促進を図る。視察研修会は町民のほか、町の職員も対象にして、計80人程度の参加を想定。1泊2日の日程で、毎回10~20人に分けて複数回開催する。旅費や宿泊費などは全額、町が負担し、山口県の原子力関連広報・調査等交付金などを充てる。実施時期については最速で年内の実施を視野に、日本原電と調整して決める。なお、実効の伴う視察・研修とするため、参加した町民にはアンケート、職員には報告書の各提出を求めることを義務付ける。