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省エネC 診断プロ資格認定試験の申込開始

 省エネルギーセンターは、今年度実施する「エネルギー診断プロフェッショナル」資格認定試験の申し込み受け付けを開始した。同認定制度は、エネルギー消費実態の調査・分析を行うことで、一層の省エネ推進を後押しする人材を発掘・育成することを目的に設ける、同センター独自の取り組み。電力などのエネルギー供給事業者や省エネコンサル、ESCO事業者をはじめ、自社・グループ企業内などでのエネルギー管理・省エネ活動の担務者、個人・団体―といった、幅広い分野からの認定取得を想定して実施する。
 同資格は、グリーン購入法に基づく省エネ診断や、環境配慮契約法による建築物の維持管理に関する契約において必要となる、公的な技術資格に該当するほか、エネルギー管理の高度な専門性を有していることを認証するため、社内に留まらず、エネルギーソリューションビジネスでの高い信頼を得ることができるのが大きな特長。資格取得後には、同センターが中心となって構築する、診断プロネットワークに参画し、メンバー間の情報交換や、最新の省エネ制度・関連技術の情報提供を通じて、診断能力のスキルアップを図ると共に、活躍の場が拡大することも期待される
 主な活躍分野は、〇企業や公的施設を対象に行うエネルギー診断サービス、〇エネルギー多消費の企業・公的施設に対する先進的なエネルギー管理の導入、〇エネルギー関連事業者が行うエネルギーソリューションビジネス―など。省エネセンターは、同試験の申し込みを12月8日まで受け付け、来年1月16~27日の期間に試験日を設定。自宅や勤務先のパソコンで、インターネット接続により学科試験を行う方式を採る。さらに、同試験の合格者に対して、診断報告書審査と面接審査による二次試験を、3月から4月にかけて実施した上で、6月にも最終合格者を発表する。
 なお、診断プロのネットワーク「診断プロ倶楽部」のウェブページでは、合格者の声を掲載しており、より高いレベルの省エネ診断を目指して同資格を取得した、北海道電力電化ソリューションセンター省エネサポートグループの野川貴史・副長の声を紹介する。他社よりもレベルの高い省エネ診断の提供が、今後は付加価値になると考え、診断プロの受験を決意したことや、いかに相手に要点を簡潔に伝えられるか―を問われる面接審査の難しさなどを野川副長は説明。省エネ診断のノウハウをさらに蓄積し、顧客対応やOJT指導の場で活かしたい―との考えを述べている。