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東電RP 片品村と新たな地域活性化策検討

 東京電力リニューアブルパワー(RP)は、自社の戸倉水力(8800㎾)や、運営する尾瀬ネイチャーセンター「尾瀬ぷらり館」が立地する群馬県片品村と協力し、国交省が主導する「ハイブリッドダム」構想に基づく新たな地域活性化の取り組みを開始する。同構想の一環として、戸倉水力の至近地で計画されながら、整備工事が中断している水資源開発公団(水資源機構の前身組織)の戸倉ダム(群馬県片品村)のプロジェクトを再開・完工させて、下流を含む利根川水系全体の治水機能の強化に加え、カーボンニュートラル、さらには「官民の水力関連施設を目玉にした地域振興策の立案・履行を官民の連携で進める」(梅澤志洋村長)というプロジェクト。戸倉ダムは村内戸倉に計画された多目的ダムで、水資源開発公団が総事業費1230億円の予定で987年に着工。これまでに300億円を投じ、用地買収のほか工事用道路の整備や環境影響評価が終了したが、水道水確保のために計画に参加していた東京都、埼玉県、千葉県の撤退により事業中止となった。
 同じく、利根川支流の吾妻川で計画された、関東地方整備局管理の八ッ場ダム(多目的ダム)が、19年秋の東日本台風の際、運用開始前の試験湛水中だったにもかかわらずフル稼働したことで「利根川水系の氾濫を防ぎ、ダムによる治水の有効性を知らしめた」(同)ことから、同村は今年7月、群馬県沼田市、川場村、昭和村、みなかみ町と共に「戸倉ダム建設促進期成同盟会」を発足。8月より関東整備局や水資源機構への陳情を開始すると共に、尾瀬国立公園を通じて長期間にわたる友誼関係にある東京電力ホールディングスグループと連携し、官民の水力関連施設をつないだ新たな誘客プランの立案などにより「洪水調節容量と発電容量を共有し、発電能力を高めて地域振興に生かす」(斉藤鉄夫・国交相は)というハイブリッドダム構想の実現につなげる考えで、同盟会に東電RPをオブザーバーとして迎える予定だ。なお、同村内で東電RPが管理・所有する「TEPCO尾瀬戸倉の森」(3453ha)は「CO2吸収、水源涵養・災害防止・生物多様性保全―の各機能の維持拡大と山村・地域の活性化につながる」として一般社団法人フォレストック協会から「認定森林」の認証を受けている。