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国交省 中電技術Cなどの革新的技術を広報

 国交省は、中電技術コンサルタントなどによる、建設現場の生産性向上に向けた取り組みを、ベストプラクティスとして広く紹介する。建設現場を魅力ある現場に劇的に変えることを目的として、革新的技術などを活用した「i-Construction」を推進しており、17年度からその優れた取り組みに対する表彰制度を導入。昨年度は工事・業務部門、地方公共団体などの取り組み部門、「i-Construction推進コンソーシアム」会員の取り組み部門―を設けて、国交大臣賞5団体、優秀賞17団体を決定し、中電技術コンサルタントは工事・業務部門で唯一、国交大臣賞を受賞した。
 これら昨年度の取り組みについて同省は、このほど特設サイトにページを開設し、受賞者の取り組み内容を具体的に紹介する広報を開始した。このうち大臣賞を受賞した、中電技術コンサルタントによる「UAV(無人航空機)の自律飛行による天然ダムおよび砂防関係施設の点検・調査」については、発注者である近畿地方整備局が同大賞応募の推薦者となっており、防災(災害調査)や公物管理(砂防堰堤の施設点検)において、航空法によるレベル3飛行(目視外飛行)を適用した、全国初の取り組みであることを紹介。大規模な土砂災害現場である河道閉塞箇所の調査や、砂防関係施設の点検で、UAVの自律飛行による自動点検を実施しており、〇危険な場所に人が立ち入ることなく、現場の状況を確認、〇人力に代替して迅速、安全、効率的なUAV調査・点検手法を開発、〇撮影用UAVと中継用UAVの2機体を組み合わせ同時飛行による電波中継技術を確立―したことを紹介し、改めて高い評価を示している。