主な記事 詳細

過去の主な記事

経産省 系統蓄電池補助一次締切で予算額超過

 経産省エネ庁は、今年度補正予算130億円を充てて実施する「再生可能エネルギー導入加速化に向けた系統用蓄電池等導入支援事業」の交付申請額が、一次締め切りで予算額を超過したしたことを明らかにした。同事業は、国内での太陽光・風力といった変動再エネのさらなる導入加速化を目的に、系統用の蓄電システムと水電解装置の設置に対して行う補助事業。環境共創イニシアチブに委託して、先月16日から同補助金の公募を開始しており、当初より多くの事業者から高い関心が寄せられる中で、このほど一次締め切りを迎え、交付申請額合計が予算額を超過していることを確認した。同公募では、公募期間中に締め切りを設けて、締め切りごとに審査と交付決定を行う予定だったが、これまでに申請された案件に対する審査結果を踏まえて、今後の公募を判断し、来月上旬頃にも公表する見通し。

 同補助事業では、電力系統に直接接続すると共に、各種電力市場での取り引きなどを通じて、再エネの有効活用や普及拡大、電力バランスの改善に寄与する蓄電システムと、電力系統内に余剰電力の発生が見込まれる際に、当該余剰電力を吸収して水素製造に活用するほか、出力調整によるデマンドレスポンスを通じて、各種電力市場に調整力などを供出する水電解装置が対象。蓄電システムには、25億円を上限に設計・設備・工事費用の2分の1または3分の1、水電解装置は上限10億円で、同3分の2を補助する。