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経産省 CNを牽引するGXリーグ基本構想

 経産省は、カーボンニュートラル(CN)の実現へ、先行して取り組みを進める企業が排出削減目標を設定し、国が実績を確認する「GX(グリーントランスフォーメーション)リーグ」の基本構想案をまとめた。既報の通り、「世界全体でのCN実現のための経済的手法等のあり方に関する研究会」において、同リーグ構想の検討を行っており、これまでの議論を踏まえて、経団連のCN行動計画との関係性をはじめ、自主的な排出量取り引きの仕組み、企業の参加要件などに関する考え方を明確にした。さらに、CNトップリーグ(仮称)としていた同枠組みの名称を、より幅広いプレイヤーによる多様な取り組みが評価されることを目指して、GXリーグとすることを決めたもの。
 具体的には、CN行動計画の取り組みが、業界全体としての排出量削減に向けた重要な取り組みであるのに対して、同リーグは、業界全体をリードするような個社を支援するための取り組みとして、改めて位置付ける考えを提示。自主的な排出量取り引きの仕組みに関しては、企業自らの直接排出に対する目標の達成手段として位置付けると共に、電気や熱などの外部から供給されるエネルギーによる、間接排出・サプライチェーン排出を含んだものを、削減目標として設定することを企業に求める。また、参加企業に対しては、外部からの適切な評価が得られるよう、高い水準の行動指針を設けることを求めた上で、排出量削減の目標設定水準は、自ら設定する目標水準を尊重する考え。
 同省は今後、同基本構想を取りまとめて公表。同リーグ設立の準備事務局を立ち上げると共に、来月にも賛同企業の募集を開始する。さらに今秋を目途にカーボン・クレジット市場の実証を行い、来年4月以降の同リーグ本格稼働を目指す。なお、約1年にわたり同リーグなどの議論を進めてきた研究会には、電気事業連合会専務理事・最終処分推進本部長の早田敦・九州電力上席執行役員、電力中央研究所社会経済研究所の上野貴弘・研究推進マネージャー(サステナビリティ)上席研究員が委員として参加している。