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四電工 トマトがふるさと納税の人気返礼品に

 四電工が「四国の重要産業である農業への貢献」を目指して、徳島県吉野川市の自社施設「アグリファーム吉野川農園」で生産している多色ミニトマトが、市の「ふるさと納税の返礼品」として人気を集めている。既報のように同社は、電気設備工事などによって培った豊富な技術とノウハウを活かして、13年より担務子会社の四電工アグリファームが、ハウス施設を利用した高品質トマトの栽培を展開しており、8年目となる今季の生産量は委託栽培を含めて60tにまで拡大。現在はスーパーやデパートに四電工の名前の入ったパッケージが並ぶと共に、コロナ禍の中、インターネット販売も好調で、新たな収益の確保につながっている。この人気に目を付けた市が、ふるさと納税の返礼品として、四電工生産の赤系品種「シンディースイート」や黄色い「イエローオーレ」、華やかなピンク色の「キャロルロゼ」などのカラフルなミニトマトを2㎏のセットにして、寄付金額7000円以上の寄付への謝礼品リストに加えたところ「今年度の当市のふるさと納税の人気返礼品の第2位となった」(市産業経済部商工観光課)という。
 人気の理由としては、四電工の農業電化に関する豊富な知見に加え、四国総合研究所が開発した栽培環境モニタリングシステムや、植物病害抵抗性誘導用LEDなどの独自技術を活かした遠隔監視、病害虫予防による効率的な生産体制の下での、養液栽培―によるトマトの美味しさと高糖度が支持されているようだ。特に糖度は、一般のトマトの糖度が5度程度なのに対し、四電工のトマトは8度以上の高い品質を保っているため、ホテルやレストランなどで食材として使われるケースも増えている。実際にふるさと納税を行った人からは「新鮮で美味しい」(女性50代)、「またお願いしたい」(同30代)などの感想に加えて「地元にゆかりのある事業者なので取り組みを応援したい」(男性60代)とのエールが寄せられているほか、今年度からは、市の小・中学校の学校給食に四電工のトマトがメニューとして用いられるなど、トマトの生産は、四電工の目指す「地場産業の振興と地域経済の活性化」に大きく貢献している。