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四国電、Jパワー CNPのモデル3港を決定

 四国電力とJパワージェネレーションサービスは、13日にオンラインで行われた「四国におけるCNP(カーボンニュートラルポート)形成に向けた勉強会」の第2回会合に出席し、四国4県の計13の重要港湾の中から、高松港(高松市)、坂出港(香川県坂出市)、新居浜港(愛媛県新居浜市)―の3港を「CNPモデル港」に選出・決定した。既報のように同取り組みは、電力各社の関連施設が立地する全国の主要港をCNPと位置付け「水素など次世代エネルギーを導入して脱炭素化に力点を置いた港湾機能の高度化を図ることで、CO2排出量の削減につなげる」(経産・国交両省)ための産業振興策。同方針に基づき、四国電とJパワージェネレーションは、四国経済連合会(会長=佐伯勇人・四国電会長)や四国ガス、愛媛大学大学院などと協力し、今年7月に創設した計画推進組織(前記勉強会)の委員として、四国圏におけるCNPモデル港の選考を進めていた。
 両社などはこの後、選出した3港における次世代エネルギーの需要見通しや利活用方策などを盛り込んだ「CNP形成計画策定マニュアル」を12月末(予定)までにまとめた上で、来年度以降、3港を対象にしたCNP形成計画の策定を目指す。なお、13日の勉強会ではそのほか、四国電が自社で展開する脱炭素化に向けた取り組みに関して、四国経産局が今後の水素政策の方向性などを説明した。CNP化に向けた協議が先行する全国の主要7港では、新潟港については東北電力と日本海エル・エヌ・ジーが、横浜・川崎両港についてはJパワーとJERA、東京ガスが、名古屋港については中部電力とJERAが、小名浜港については東電フュエル、JERA、常磐共同火力が、神戸港については関西電力がそれぞれ委員として各港の検討会に参画し、地域特性に合った事業スキームの在り方に関する検討を進めており、いずれも12月~来年3月までに各港ごとのCNP形成計画策定マニュアルを取りまとめ、22年度以降、それぞれCNP計画を策定して、事業に着手する予定。