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九州電 ワーケーション導入に向けて試行開始

 九州電力は「ウィズ・コロナの時代における新しい就業スタイル」(経産省)として注目されている、ワーケーションの導入に向けた試行を開始した。ワーケーションは、社員のワークライフバランスの一環として、観光地や旅行先においてリモートで仕事を行いながら余暇も楽しむ―というワークスタイルの総称。九州電は、ワーケーションの普及拡大を目指して、環境省が今年度から開始したテストプロジェクト「国立・国定公園、温泉地でのワーケーションの推進事業」を委託した、地域経済推進事業のくまもとDMC(熊本市)と協力し、福岡、熊本両支社に所属する社員7人と家族8人を、くまもとDMCが今月5~8日に阿蘇地域で行った「ワーケーション・モニターツアー」に参加させ、平日となる5、6の両日、宿泊先のワーキングスペースでテレワークを行うワーケーションを実施した。
 試行では、社員を3グループに分け、ホテル・ゲストハウス・ペンションでそれぞれ就業させ、各人の担務業務の履行状況や遠隔会議の円滑性、各執務室におけるWi‐Fi環境などを多角的に検証した。さらにこの後、くまもとDMCが九州電の各社員にヒアリングを行って、ワーケーションの実現に向けた課題を抽出し、集約結果を基に21年度から、九州電を迎えたワーケーションを本格的に展開していく考えだ。なお、今回の試行では、週末の7、8日は、阿蘇火山博物館などを訪れて旅行を満喫した―という。