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東電PG 千葉印西エリア洞道敷設工事に着手

 東京電力パワーグリッド(PG)は、工業団地の整備が進む千葉ニュータウン(千葉県印西市)の電力需要に応えるため、新規シールドトンネル「千葉印西エリア洞道」の敷設工事を開始した。同洞道は、新京葉変電所(船橋市)から北千葉道路(国道464号)直下を経て、同社が印西市に新設する千葉印西変電所までを結ぶ亘長10・1㎞のシールドトンネルで、内部に電力ケーブルを敷設する。工事は、新京葉変電所から千葉ニュータウン開閉所(印西市)までの6.3㎞を対象とする西側区間、同開閉所から千葉印西変電所までの3.8㎞を対象とする東側区間とに分けて行う。
 このうち西側区間は、準備工事と本体工事を大成建設・佐藤工業・大豊建設JVに発注し、22年8月までにトンネルを整備した上で、ケーブル工事を24年3月までに完工させる計画。同様に東側区間も、準備工事を前記の3社JVに発注。本体工事についても、同JVを候補に来月中を目処に委託契約を交わした上で、22年中のトンネル完成、24年10月のケーブル工事の完工を目指す。一方、新設する千葉印西変電所は、大和ハウス工業が印西市に整備中の工業団地「D‐Project Industry千葉ニュータウン」の、北西側部分となる「C‐2区画」(6㏊)を建設地に、275㎸/66㎸変圧器と同開閉設備、鉄塔設備、制御保護装置、通信設備などを設ける。工事委託先については現在検討中で、21年8月の着工、24年4月の供用開始を目指す。なお、大和ハウス工業が同団地内に整備する大規模データセンター拠点「千葉ニュータウンデータセンターパーク(仮称)」への電力供給は「同パークに接続線を敷設した後の24年秋頃となる見通し」(同社)という。