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沖縄電 県初のプロ野球球団と定期交流戦を開始

 沖縄電力は今年度、沖縄県初のプロ野球球団として昨年7月に誕生した「琉球ブルーオーシャンズ(BO)」と定期的な交流試合を行う。「沖縄の地をリスペクトし、県民と共に歩み、共に繁栄する」のチームスローガンの下、沖縄県を本拠地に創設され、現在日本独立リーグ野球機構に加盟する同チームは「四国アイランドリーグのような独立リーグには所属せず、将来的に日本野球機構(NPB)への参入を目指す」(琉球BO)という、前例のない構想の実現を目指している。そのため、初のシーズンとなる今季は、公式戦を一切行わず「沖縄電などの県内強豪社会人チームや、NPBのセントラル・パシフィック両リーグのファーム、海外のプロ球団と非公式試合を行う」考えで、その後「3年でチームとしての基礎を造り、4年目にNPB参入に向けた準備、その上で5年目に参入したい」(同)という。
 巨人やソフトバンクなどの人気球団に続く13球団目を目指す―という夢の実現に向けて同チームは、監督にロッテなどで活躍した清水直行氏を迎えると共に、首脳陣も、田尾安志アドバイザー(元中日)、寺原隼人コーチ(元ヤクルト)など、NPB出身者で構成。さらに選手も吉村裕基(元ソフトバンク)や亀澤恭平(元中日)など、9人のNPB出身者で固めている。こうしたチーム構成で臨む活動初年度は、沖縄電の硬式野球部などを対戦相手に迎えた「沖縄シリーズ」を行い、同シリーズの第2戦として、先月17日に八重瀬町の東風平運動公園野球場で行われた沖縄電との初戦は3対2で沖縄電が勝利。同じく今月1日に、宜野湾市の市立野球場で行われた第4戦は、10対9の接戦で琉球BOが雪辱を果たした。なお、沖縄電との今後の試合については、コロナウイルス禍の収束を待って日程を調整する。