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四国電 ポーラスサンドが徳島県認定3R製品に

 四国電力が製品化した石炭灰(クリンカアッシュ)副生品の「ポーラスサンド」が、徳島県から今年度の「県認定リサイクル製品」に選出された。同認定制度は「廃棄物を新たな資源として捉え、廃棄物を利用して製造されるリサイクル製品や3Rに積極的に取り組む企業を選出し、当該製品を県の認定品として広く推奨する」(県環境首都課)もの。認定企業は、優良事業者として対象商品を販売する際に、広告に「県認定リサイクル製品」の表示や認定マークが使用できるほか、県の広報用ホームページ「循環資源交換情報システム~とくしま3R推進ポータル」で、製品の詳細な紹介と使用例、製造事業所の連絡先などがPRされる特典が付与される(来月より同ホームページで広報予定)。さらに、四国の他3県がそれぞれに設けている同種のリサイクル製品認定制度と連携して、各県のホームページやパンフレットなどにも「徳島県認定のリサイクル製品」として今後、ポーラスサンドが紹介されることになる。 
 今年度の唯一の認定製品となったポーラスサンドは、四国電の橘湾発電所(石炭、70万㎾)から排出される年間約2万tのクリンカアッシュを破砕・粒度調整した透水性・通気性の高い土壌改良材で、土木分野(道路工事の軽量盛土材など)のほか、農業分野(樹木、花卉、野菜用の培土など)にも幅広く用いられている。そのため同品は、既報のように12年度の愛媛県の認定リサイクル製品(この際は西条火力=石炭・木質バイオマス、計40・6万㎾=産のポーラスサンドが対象)に認定されており、同品のリサイクル製品認定は今回が2回目となる。なお、四国電は、橘湾発電所のフライアッシュを原料とした石炭灰副生品の「テックビーズ」が、06年度の徳島県リサイクル製品に認定されているほか、18年度には、グループ会社のテクノ・サクセスが製品化した「廃ガイシ破砕骨材」(配電線から排出される廃ガイシを破砕して粒状のセラミックス骨材として再生した舗装・雑草防止用骨材)も認定製品になっている。