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東電HD、電中研 日光市で地熱学習会を開催

 東京電力ホールディングス(HD)は1日、電力中央研究所の協力を得て、栃木県日光市の川俣温泉集会所で、住民を対象にした「地熱発電の理解促進のための学習会」を開催した。既報のように同社は、市内栗山地域の川俣・奥鬼怒地区における地熱事業の可否を判断するため、16年より地表調査や掘削調査を続けており、今回、電気・エネルギーに関する広報活動の一環として、初の試みとなる地熱学習会を開催したもの。当日は、電中研の窪田ひろみ・環境化学領域上席研究員を講師に迎えて、地熱発電の仕組みや東電HDグループ唯一の地熱であった八丈島地熱(999年運開、今年3月に廃止)の開発事例などについて解説し、30人超の住民が参加して大変好評だったことから、第2回学習会を来月にも開催する考えだ。なお、日光市における地熱の事業化に向けて東電HDは、今後さらに事業可能性調査を続け、20~23年度中を目処に発電規模や事業化の可能性を判断する考えだ。事業化が決まった場合、最速で24~25年度中の発電所建設を視野に入れている。なお、既報のように同社は、群馬県の赤城山周辺域でもこのほど、新規地熱の開発を目指した地表・環境両調査を開始した。