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四国電 自社取水堰など巡るスタンプラリー企画

 四国電力は、全国的な問題となっている「少子化による地域人口の減少」に対応して、既報のように今年3月に主催した「貸し切り列車による婚活ツアー」に続き、自社の佐賀水力(1・58万㎾)が取水する佐賀取水堰(四万十川水系)をコースに組み込んだ「観光スタンプラリー」を開始する。「春よ恋い♡ひと結びよどせん桜」の名称で、四国3県の男女34人(各17人)を迎えて行った前記ツアーが盛況だったことから、今回もまた、佐賀取水堰などJR予土線沿線の観光スポットを巡るスタンプツアーを、連携協定を結ぶJR四国、日本郵便四国支社と共同で行うもの。同取水堰は、四国電が用意したダムカードが人気を集めていることから、全国から多くのマニアなどを誘致して「地元の飲食店や旅館を利用してもらうことで、人口の減少に喘ぐ地域経済を活性化させる」(JR四国)のが狙い。

 さらに四国電など3社は、伊予線の伊予西条駅を候補に、旅行客の手荷物を各人の宿泊施設に届ける「手ぶら観光サービス(仮称)」の事業化も検討しており、今年度中を目処に可否を判断する実証試験を開始する考えだ。地域経済の振興を目的に四国電は、連携協定に基づく共同事業の担務部門となる「S―PER(エスパー)デスク」を、JR四国の総合企画本部地域連携室に設けて、同デスクを中心に四国圏の観光(ツーリズム)産業を担う組織・団体を、四国電グループを含めた3社の広汎なネットワークでサポートする様々な取り組みを展開して好評を博している。