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中部電から東電設計へ ミャンマーの人材研修

 中部電力と日本工営が、JICAの委託を受けてミャンマー連邦共和国で16~18年に実施した、ミャンマー電力エネルギー省の送配電系統技術部門職員を対象にした人材育成事業「送配電系統技術能力向上プロジェクト」の第2フェーズを、東電設計が担務することが決定した。ミャンマーは長い間、軍部が政権を握っていたため、国外資本によるインフラ支援が途絶えていたことが影響して、電力部門における自国人材の不足が大きな問題になっており、これに端を発して他ASEAN諸国と比較して高い水準にある送配電ロス率(20%)の解消が喫緊の課題となっている。
 そのためJICAは、ミャンマー政府の要請に基づき、同国電力エネルギー省の職員のための人材育成計画の策定、研修プログラムの整備、研修の実施、研修システムを定着させるためのPDCAサイクルの構築―を図るために、同プロジェクトの第1フェーズを中部電と日本工営に委託して16年7月~18年12月に実施。この成果を踏まえて新たに開始する第2フェーズでは、再度送配電系統技術に係る人材育成計画と研修プログラムの整備、2サイクル目となる研修の実施&研修システムのPDCAサイクルの構築―を、東電設計に委託して今月末~21年9月末まで行う。