主な記事 詳細

過去の主な記事

九州電 キューバで再エネ導入支援を新たに開始

 九州電力はこのほど、キューバ共和国で「電力セクターマスタープラン策定プロジェクト」に関する詳細計画策定調査を開始した。同調査は、既報のように重油焚き火力がベースロード電源(電源構成比で94・8%)となっているため、火力用燃料の国外調達により発電コストが極めて高い―というエネルギーセキュリティ上の課題を抱える同国政府が、30年までの達成を目指す「再生可能エネルギー&エネルギー効率化促進政策」(再エネ設備の割合を同年までに24%に引き上げる)に協力するための、JICAからの受託事業。九州電はJICAが同国に派遣した調査団に同行し、キューバ政府の要請を受けてJICAが主導する電力セクターマスタープラン策定プロジェクトの実施体制や、事業内容を含む計画の全体像などを、現地調査により今月末まで集約・分析した上で、調査報告書を来月末までにまとめる。九州電の報告書を受けてJICAは、日本の電力の支援・協力で実現を目指す、同プロジェクトの履行に向けた合意文書締結の可否などについて検討する。
 なお、九州電は現在、西日本技術開発と共同で、キューバ最大の島である「青年の島(旧ピノス島)」において、電力供給改善計画策定のための準備調査を、昨年5月から行っている(同業務の詳細については5月2日号参照)。