主な記事 詳細

過去の主な記事

東電HD 福一廃炉業務にやりがい-が77%超に

 東京電力ホールディングス(HD)は、福島第一原子力で廃炉事業を担務する協力会社の社員を対象にした現場アンケートの、今年度集約結果を明らかにした。既報のように同調査は「作業従事者の声を集めて労働環境の改善点を洗い出し、その効果を把握する」ために、同社が毎年行っている時系列の年次調査。今年度は昨年9月に、計5031人の協力会社社員の協力を得て調査を実施し、寄せられた回答を集約した。それによると「福一で働くことにやりがいを感じている」従事者が、前年度比1.2ポイントアップの77・6%となり、具体的な「やりがい」について、第1位に「福島の復興のため(使命感)」が過半数近く(45・6%)を挙げ、次いで「福一の廃炉のため」34・1%と、いずれも現場作業従事者の強いモチベーションが感じられる回答結果となった。今年19年は「デブリ取り出しの初号機の見通しを立てるなど、ダイナミックに動く年になる」(小野明・福一廃炉推進カンパニー代表)上、明年は東京五輪と、日本が世界に注目される年となることから東電HDは、着実な廃炉行程の履行と国際社会を視野に入れた正確な広報―に、これまで以上に注力していく考えだ。