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東北電 上越火力1建設で各工事の発注先を決定

 東北電力は、既報のように19年5月の着工を予定する上越火力1号機(LNG、57・2万㎾)の各工事について、発注先を決定した。このうち、約36か月の工期を見込んでいる土木工事は、2工区に分けて、大林組・本間組・植木組・谷村建設・久保田建設―‌のJVと、熊谷組・加賀田組・福田組・相村建設・高舘組―‌のJVが、それぞれ施工する。同工事は煙突(高さ136m、内径5.6m)や取放水路の整備と基礎工事などが中心で、このうち重さ1tの煙突は海上輸送する。また、発電設備は、三菱日立パワーシステムズ・三菱電機―‌のJVに発注するが、タービン建屋などを約34か月の工期で整備する建築工事については現在、発注先を選定中だ。スケジュールは、来年5月より地盤改良工事に着手し、さらに同7月から土木工事と建築工事をそれぞれ開始する考えで、運開は23年6月を予定している。

 前記工事のほか、ガス・蒸気両タービンと発電機を各1基づつ整備するタービン等機器据付工事(工期は約20か月を予定)、排熱回収ボイラー1基を整備する同据付工事(同29か月)も実施する。東北電は、工事の各工程において環境性と3Rに力点を置く方針で、タービン建屋や排熱回収ボイラーなどの基礎工事、さらに取放水管の埋設に伴って生じる掘削土の全量(25万㎥)を、構内に埋め戻して緑地用盛土として活用する。なお燃料となる天然ガスは、隣接する中部電力・上越火力(計238万㎾)でLNGを気化した上で、導管を通じて供給を受ける。中部電との供給契約は23年6月からの20年間で年間約30万t(LNG換算)。