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東北電 東北北部での優先系統連系希望者決定へ

 東北電力は来月30日にも、東北北部エリアにおける電源接続案件として、優先系統連系希望者を決定する。同電源接続案件の募集プロセスにおいて、今年7月下旬に実施した入札では、179件、計792万㎾が応札。同入札で導入した新たな入札スキームを踏まえて同社は、優先系統連系希望者を決定した後、決定希望者全てに再接続検討を行って、来年3月下旬頃に回答する見通し。5月下旬頃には、同プロセスの結果を公表する予定だ。同募集プロセスでは、経産省の新エネルギー小委員会系統WGにおける要望や、再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会の中間報告に基づき、応募事業者の希望者に対して、同プロセスの暫定連系対策の制御見直し試算に関する、北部エリアの系統情報の開示を今年6月27日から開始。さらに、同開示に合わせて7月上旬には、北部3県と宮城県において、希望者を対象に開示データに関する説明会を実施した結果、341件、計1539万㎾の応募を受け付けた。このうち、最も件数が多かったのは陸上風力173件で、容量では洋上風力(54件)が最も多く計786万㎾、次いで陸上風力441万㎾、太陽光165万㎾だった。

 東北電は同入札において、事業計画の熟度を考慮した熟度基準枠と、3万㎾未満の中小水力・地熱・1万㎾未満の小規模バイオマスの3電源優先枠を新たに設置。熟度基準枠では、入札の時点で旧FIT認定取得済みの電源、または環境アセスメント手続きでの方法書を届け出済み、アセス対象外案件は土地確保済み―のいずれかに適合していることが要件となる。募集枠の280万㎾までは、入札負担金単価の高い順に優先系統連系希望者を決定。280万㎾超過から連系可能量の350万㎾程度~450万㎾程度までは、新たな入札スキームとして両枠を設け、それぞれの要件に適合する入札者を、入札負担金単価の高い順に各枠の範囲内で選定の上、優先系統連系希望者として決定する。