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 東電F&P エクイスBから設備運営管理業務受託

 東京電力フュエル&パワー(F&P)は、バイオマス発電事業のエクイスバイオエネルギー(EB、東京都中央区)から、EB社が富山県高岡市に新設する新規バイオマス(5万㎾)のオペレーション・メンテナンス業務を受託した。運転・保守(O&M)業務に加え、設備の設計・建設段階から支援するエンジニアリングサポート業務を行うもので、既報のように昨年7月に新設したO&Mビジネス部が主導する「社有技術・ノウハウを活かして運用・整備を総合的にサポートする」(同社)サービス。なおバイオマス設備のO&M業務の受注は、今回が初めてとなる。

 同バイオマスは、EB社の国内初となる発電設備で、設計・施工は東洋エンジニアリングにフルターンキーで発注して、同社が19年春に着工する(ボイラーはアンドリッツ社製、タービンと発電機はシーメンス社製を採用)。建設地は、EB社が県から取得した市内・伏木万葉ふ頭の4.5万㎡で、運開は21年の第3四半期中を予定している。運開後は、発電電力の全量を北陸電力に売電し、東電F&Pが設備の運営と保守・管理を担務する。なお燃料となる木質ペレットは、大手総合商社と期間20年の供給契約を結んで輸入・調達する。事業費250億円は、三井住友信託、富山、北陸―各銀行など計9行からノンリコスローン(非遡及ローン)のスキームで調達する。今回の新規バイオマスに続いてEB社は、千葉県でも現在、新規バイオマス(出力未定)の新設を計画しており、今後「計50万㎾のバイオマス設備を国内に設ける」(アダム・バリーン社長)意向だ。