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北海道電、北海電工 グループ大でZEB受注推進

 北海道電力が「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)プランナー」として、空調・給湯両システムのコンサルなどを担務した江別市の商業施設が来月、オープンする。既報のように同制度は、国のZEB普及指針(ZEBロードマップ)などに基づき、国が定めた「ZEB設計ガイドライン」や、ZEBプランナーが自ら有するZEB関連技術・知見を活用して、顧客の要望に沿った設備設計や設計施工、省エネ設計、コンサルなどの業務支援を行うことで、対象施設のZEB実現を図る省CO2を目指した取り組み。北海道電は昨年度、グループ会社の北海電気工事は今年度、同制度の認定機関となる環境共創イニシアチブから「コンサル」(北海道電)、「設計施工」(北海電工)―‌の両種別で、それぞれZEBプランナーに登録。その上で顧客の要請に応えて、江別市の商業施設・江別蔦屋書店C棟(延床面積1481㎡)に設ける空調・給湯両システムのコンサルを行って、72・3%の一次エネルギー削減率を達成した。
 これを端緒に北海道電は今後、グループ大で展開する省エネ・創エネ・蓄エネの3領域をカバーしたエネルギー・トータル・ソリューションの一環としてZEB受注に注力し、ZEBのメリットを活かしたシステム提案や、補助金活用の支援、さらに運用後のエネルギー分析・改善などを積極的に展開して「これまでエネルギー関連事業で培ってきたノウハウを基に、電気だけでなくガスや油を熱源とする機器についても運用改善の提案を進めていく」(同社)考えだ。なお現在、ZEBプランナーに登録する企業は計121社となっており、電力・エネルギー事業では、ニュージェック(設計・コンサルで登録)、静岡ガス(コンサルで登録)などが担務部門を設けてZEB受注を進めている。