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東北、中部、関西電 秋田洋上風力はきんでん施工

 中部、関西両電力と、東北電力子会社の東北自然エネルギーが出資する秋田洋上風力発電は、同社が秋田港と能代港でそれぞれ計画している2つの洋上風力事業の施工に関して、海域での工事を鹿島建設・住友電気工業のJV、陸域での送電線工事をきんでんに発注することを決定した。既報のように両プロジェクトは、秋田県の公募事業で、15年に丸紅が事業者に選定された後、翌16年に前記3電力やエコ・パワー、秋田銀行、大森建設など計14社が、事業遂行会社となる秋田洋上風力発電に出資。現在はプロジェクトの実現に向けた事業化調査などを共同で進めている。

 同社が今回、きんでんなどに発注する2か所の工事のうち、秋田港には4200㎾×13基(計5・46万㎾)、能代港には同×21基(計8・82万㎾)の設備を設ける予定。施工会社の決定を受けて、秋田洋上風力発電は今後、評価書の縦覧と許認可を経て、最速で来年4月の着工を目指す考えだ。その後、風車組み立てなどの海上工事を20年4月~10月末までの工期で進め、33年春の運開を見込んでいる。