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北海道電 奈井江休止で砂川への国内炭受入も

北海道電力は、既報のように自社の火力の中で最も古い奈井江火力(石炭、計35万?)を休止する方向で現在、検討を進めているが、その中で奈井江火力で燃料として使用している国内炭の一部を、同火力から8㎞の至近地に立地する砂川火力(同、計25万?)に振り向けることができないか—?についても、可否を検討している。北海道電は、管理・所有する3つの石炭火力のうち、奈井江、砂川の両火力で「地域産業への支援」(同社)を目的に、奈井江町を含む空知地域で産出された国内炭を使用している。取引先は、空知地域で露天掘りでの炭鉱事業を行っている日本コークス工業の子会社である三美鉱業や、地元の吉住炭鉱、地方ゼネコンの砂子組などで、このうち奈井江火力では、前記3社などから年あたり約70万tの国内炭を調達している。そのため、同火力が立地する奈井江町では「正式に休止が決まれば町への影響は大きい」ことから、北海道電は、地元事業者や自治体への影響を緩和するため、奈井江火力を休止した場合の砂川火力への国内炭の一部受け入れの可能性について検討しているもの。