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Jパワー 浜松市などとバイオマスで地域振興

 Jパワーは、静岡県浜松市や県森林組合連合会などと共同で、天竜川水系の自社ダムから排出される流木を燃料に用いた新規バイオマス設備を中心に、地域循環型の産業振興を目指す官民プロジェクトをスタートさせる。佐久間水力(35万㎾)や秋葉第一水力(4・72万㎾)など9水力が取水する佐久間、秋葉、水窪ダムなどから出る流木を原料とするチップ材や、市の地場産業である林業の副産物として排出されるモミ殻や未利用木材を燃料に用いる新規バイオマス(200㎾を予定)を市内に整備し、官民共同で地産地消型の発電事業を行うと共に、廃熱を利用した植物工場や温浴施設、養殖場も設けて「地域経済の活性化を図りながら、災害時における電気・熱供給などのセキュリティもカバーする」(市エネルギー政策課)ことを目指した「SDGs未来都市・浜松」構想の一環となる新規事業。
 Jパワーは昨年より、計画推進組織となる「夢プロジェクトさくま協議会」に、同社の再生可能エネルギー本部水力発電部中部支店佐久間電力所が参画。市や佐久間森林組合、フジクラ、矢崎エナジーシステム、パスコなど14団体・社と事業化に向けた協議を進めてきたが、このほど前記14団体・社と事業化に向けた基本協定を締結し「今年度より、計画の早期実現に向けた取り組みを開始する」(同)もの。
 初年度は、毎月1回の定例会合や環境調査などを行って、事業化に向けたスキームの構築を図った上で、来年度より、市内の佐久間中学校跡地に新設するバイオマス設備も含めたプロジェクトの基本・実施設計とSPCの設立、地域の合意形成などを進めながら、5年以内に事業化を目指す考えだ。なお、新規事業の一つとして、再生可能エネルギー(ダム流木チップ材などの木質バイオマス)由来の電気を利用した「EVタクシーの事業化」についても検討する、という。