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九州電 「女性の大活躍推進」活動で主導的役割

 九州電力が、政府の示した「20年までに女性の管理職を30%にする」の目標達成を目指して、九州経産局や福岡県、九州経済連合会、福岡経済同友会などと共に、グループ大で取り組みを進めている官民組織「女性の大活躍推進福岡県会議」の活動が、注目されている。同会議は、「女性の社会進出による経済・地域活性化」と「男女共に働きやすく生きやすい社会づくり」の両実現を目的に、13年に創設された計画推進のための友誼組織。代表を、九州電の松尾新吾・相談役(九経連名誉会長)が務めるほか(事務局は九州経産局が担当)、取り組みに協力する「女性大活躍推進自主宣言企業」(今後5年間における女性管理職就任者の数値目標、または女性大活躍推進目標の設定が条件)に、九電工や九電テクノシステムズ、九電産業、電気ビル、九電ビジネスフロント、福岡空港ビルディングなど多数のグループ会社が名を連ねており、現在「19年3月末までに、女性管理職の新規登用数を過去5年間の2倍にすることを目指す」(九州電)ための様々な取り組みを進めている。
 同会議は、さらに「女性の能力を活かした管理者候補やリーダーの育成を支援する」(九州経産局)ために、分科会となる「女性人材部会」が設けたWG「女性管理職ネットワーク(通称WE-Net)」が13年より、女性管理者の養成を目指した期間1年の研修講座を毎年開講して成果を上げており、これまでの1~5期で約30人のOG(九州電からは九電工、九電産業、西日本技術開発、九電工グループのポータルなどが受講)が巣立つと共に、九州電などの複数のOGが現在、理事としてWE-Netの活動を支えている。こうした取り組みが評価され、先月に福岡市の福岡国際会議場で開催された、日本経済新聞社・TVQ九州放送主催の働く女性向けシンポジウム「WOMAN EXPO FUKUOKA」に、理事である九州電の園田理恵・ビジネスソリューション統括本部人材活性化本部ダイバーシティ推進グループ長、ポータルの古田香・人材部部長がオピニオン・リーダーとして招聘され、ワークライフバランスや子育てなどをテーマにした女性管理職によるトークイベント「私を変えるネットワークのすすめ」を行ったところ「満席で大変な盛況」(事務局)になるなど、業界の垣根を超えて働く女性の共感と支持を得る評判となった。